ミャンマー

 2021年ミャンマー自動車市場/GWLion販売

(台) 2021年 2020年 増減           

総市場 9,350 17,691 ‐8,341   

トヨタ 2,290   3,335 -1,045

シェア 24.5% 18.9%   

GWLion 960 1,129 -169

シェア 41.9% 33.8%

+ミャンマー総市場の落ち込みは‐47.1%とほぼ半減。クーデターとCOVID19による経済不振が主因。

トヨタ販売は‐31.3%の落ち込みに留まり、顧客層が高所得者層で、経済的影響が少なかったことによると思われる。GW Lionがフランチャイズを持つマンダレー市場総数は4,198台、前年度5,370台から‐1,172台減、‐21.8%減に留まり、GW LIon落ち込みも軽微で済んだ。 

(2020年GW LION社販売実績)

合計1,290台で前年比12.8%増、トヨタ内シェアは38.7%を占めた。販売地域のマンダレーは、ヤンゴンに比べて、COVID19の影響が小さかったこと、いち早くon line salesを取り入れ活用したことが増加した主因と分析する。

ミャンマーにおける2020年のロックダウンは4月6日~5月16日、12月5日~18日の2回実施された。 

2021年

2月1日、軍によるクーデター勃発。全ての役所と銀行は約1か月間閉鎖。その後徐々に経済活動再開。7月16日~8月18日ロックダウン。COVID19デルタ株の急速なまん延。市場は再び冷え込み。

8月17日GW Lion社経営会議(zoom)

・ミャンマー感染者は一日当り2~3千人、死亡者は200人前後で推移。ワクチン供給なく、接種完了は軍人のみで医療従事者にも行き届いていない状況。GW LIon社員は現地パートナーGWグループの尽力で、ほぼ全員接種が行き渡る見通し。

・ドル不足深刻化し1,800チャット/ドルまでチャットが下落。(クーデター前1月末1,300チャットから28%下落。)

9月14日GW Lion社取締役会開催(zoom) 

 ・7月7日から9月12日まで国民休暇日と称し、全ての会社は閉鎖。9月13日から政府含め50%出勤。

10月15日GW Lion社経営会議開催(zoom) 

・1日1台の納車と成約、サービス入庫20台のレベルで営業再開中。

・為替状況は依然厳しく、一時市場外取引レートは2,200チャット/ドルまで下落。

11月22日GW Lion社経営会議開催(zoom)

・10月販売50台にまで回復。台当り収益確保により業績黒字化。 

2021年12月末純資産US$2,405,469 

GW Lion社2021年トヨタ車販売

   2021年  (2020年) 増減 

1月  150台 (143台) ₊7台

2月    23台 (128台)‐105台

3月    45台 (166台)‐121台

4月    41台  (8台)   ₊37台

5月    82台 (100台)  ‐18台

6月     100台 (105台) ‐5台

7月  128台 (206台)  ‐78台

8月    17台       (121台)   ‐104台

9月    48台   (40台) ₊8台

10月  50台   (30台)  +20台

11月  58台 (130台)  -72台

12月  10台    (113台) +103台

合計   752台    (1,290台) ‐538台 

ベトナム

2021年ベトナム自動車市場/G.Stars販売

(台) 2021年  2020年 増減 

総市場 316,448 326,177 ‐8,729

三菱   26,310  29,015 -2,705

シェア     8.3%        8.9%  

G.Stars 1,726  2,315  -589

シェア  6.6%  8.0%  

総市場‐3%減の中、三菱‐9.3%減と落ち込み幅大きかった。2018年13,821台から2019年30,068台へと倍増した反動が2020年~2022年に続いている。G.Starsの落ち込みはコロナ禍で6月~10月の実質5ヶ月の営業停止(8-9月は完全停止)による影響が大きい。

2021ベトナム自動車市場

総市場販売

2020年326,177台で前年比5.8%増。三菱29,015台で3.5%減、シェア8.9%。

2021年316,448台で前年比3.0%減。三菱26,310台で9.3%減、シェア8.3%

G.STARS販売

2020年:2,408台で前年比7.5%増、三菱内シェア8.3%、全ディーラー49社中第2位の成績。

ベトナムにおけるCOVID19の自動車市場に対する影響は軽微で、三菱の落ち込みは2019年の増販(2018年比117.6%)の反動とみている。G.STARS社は利益を犠牲にして販売に注力したもの。ベトナム三菱から第3拠点としてCa Mau地域の販売権取得の承認を得た。

 

2021年: 1,726で前年比28.3%減、三菱内シェア6.3%。南部メコンデルタ地帯が最もCOVIDの影響を受け、G.STARS販売を直撃。

2021G.STARS社経営会議他

ベトナムコロナ感染状況(8.26記):

・昨年1月のコロナ発生から本年5月まで同国の感染者数は1日当り数十人、死者0~数人と世界の中でも数少ないコロナとはほぼ無縁の国であったが、

・本年6月に入り感染者が数百人レベルに上がり、7月末には感染者8千人/日、死者百人/日に上り、政府は7月からロックダウンを施行し、経済は事実上ストップ。 

・過去に経験がない状況に市民への心理的ダメージが大きく、商業活動が停滞。完全ロックダウンが9月8日まで延長決定された。

9月13日G.STARS社BOD開催(zoom)

・ロックダウンは9月15日まで延期。

・営業活動は完全にストップ。

・ワクチン接種が始まりカントー地区で1回目接種率20%。G.STARS社員は9月中に1回目接種見込み。

10月11日G.STARS社経営会議開催(zoom)

・10月1日でロックダウン延期。カントー本社は社員50人限定で10月4日から営業再開。

11月15日G.STARS社経営会議開催(zoom)

・ロックダウン緩和によるサービス業務再開。業績は7月からの赤字規模が10万ドルから3万ドルへ縮小。 

2021年12月末純資産US$2,537,936

 G.STARS社2021年度三菱自動車販売

   2021年  (2020年) 増減 

1月  334台 (145台) +189台

2月     113台 (146台)    ‐33台

3月     223台 (183台)      +40台

4月     258台   (190台)    +68台

5月     235台 (199台)      ₊36台

6月       87台 (212台) -125台

7月    17台 (215台) ‐198台

8月   0台    (160台) -160台

9月   0台 (214台) ‐214台

10月     80台 (247台)   -167台

11月   137台      (274台) -137台

12月   242台   (130台)   +112台

合計   1,726台   (2,315台)   ‐589台